そもそもスポーツ内科とは??
最近新聞などで見かけるようになったスポーツ内科とは
・運動 スポーツなどで生じる内科的問題の予防や治療を行う医学です
代表的なスポーツ内科疾患
・運動誘発性喘息 ・スポーツ貧血
・ランニング中の腹痛 ・スポーツ貧血
・無月経 ・うつ病
・オーバートレーニング症候群 など
スポーツをしていればどこかで聞いた事がある内科疾患を取り扱っていて
残念ながら今のところ全国で10名くらいしか専門家がいない分野です
例えばランニング中の腹痛
今までは何も対処法が無かったんですが
今ではスポーツ内科学会によって、ランニング中に腹膜が擦れる事によって起こると言う説が有力になり
対処法としては、痛い部分を伸ばす つまり体を後ろに反る
痛い部分が伸びるように体を横に倒すのが効果的だという事がわかっているそうです
そしてブログの題名にも書きました
スポーツ貧血 無月経はとても良く聞く疾患であるのにしっかり対策が取られていないケースがある疾患です
・スポーツ貧血
スポーツ貧血とは「運動・スポーツが原因で生じる貧血」で
主に鉄が欠乏している事が原因で有病率(貧血になってる確率)は何と
約10%以上 10人に1人はなっている事になります
症状
・息切れ
・動悸
・パフォーマンスの低下
・スランプや伸び悩みの原因になる
この中でパフォーマンスの低下はスポーツ選手としては致命的です
酸素を運ぶ赤血球の中にヘモグロビンがあり、ヘモグロビンはヘモが鉄 グロビンはタンパク質から成ります。
貧血とはヘモグロビンや赤血球の減少の事
つまり酸素を運搬する細胞が減少して筋肉へ酸素が届きにくく成りパフォーマンスが低下するのです
よく試合中にバテる 動けなくなる原因になるのです
スポーツ貧血の原因を細かく分けると
・成長による鉄需要増加
・鉄・タンパク質などの栄養要素摂取不足
・月経による失血
・汗からの喪失 ・足底部への繰り返す衝撃
・エネルギー不足 などです
成長による鉄需要増加
小学校高学年から中学・高校の時期は成長のスパートが起こり
血液量が増加することによって鉄の需要が多くなり貧血になります
鉄 タンパク質などの栄養素摂取不足
練習量が多いと競技ほどエネルギーや鉄の需要が高い
なのでその分だけ栄養を摂取しなければ栄養素不足になり貧血になる
足底部への繰り返す衝撃
陸上の長距離 バレーボール 剣道など足底部への衝撃が多いスポーツでは赤血球が足底部で壊されて貧血になる
治療
・栄養指導
・鉄剤内服
栄養指導 よく貧血には鉄を摂取すれば良いと言われているがそうではない
鉄を吸収する為にはビタミンCとタンパク質も必要である
なのでレバニラはとても良い
鉄剤の内服
鉄剤はあくまでも栄養指導の補助である
また最近話題になっている鉄剤注射は原則しない
鉄の過剰摂取により、体内に溢れた鉄は心臓や肝臓 神経に沈着し機能障害を起こす事があるそうで、この沈着した鉄は一度ついてら取れません
なので鉄剤注射は安易にするものではありません
まとめ
このようにスポーツ貧血はスポーツ選手にとってパフォーマンスにとても影響することなのでスポーツ貧血の疑いがある場合はすぐにでも病院で受診してください また赤十字の献血でもヘモグロビンのデータは知る事が出来るので
自分がどうなのかわからなければ献血に行くのも1つの手段です
ここまでの説明をわかりやすく説明している動画がこちら
次回は無月経について書きますのでそちらもお読みください
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