top of page
  • naosportstraninglab

中学三年生必見高校野球までに準備する事         6.野球の基本的な考え方(ルール 戦術 評価等)

更新日:2021年5月13日

ここまで中学三年生が高校野球に入るまでに知っておきたいことを

5つ挙げてきました



そして今回は

6.野球の基本的な考え方(ルール 戦術 評価方法等)です


その理由は以下になります


1.ルール知らないと損するよ

2.戦術の理解しないと試合で使いづらい

3.評価方法の理解があれば何を改善すれば良いかが分かる

 

1.ルール知らないと損するよ

 

最近プロ野球でこのようなプレーがありました


1OUT ランナー二・三塁 打者が打ってサードゴロ

三塁と本塁の間で挟殺プレーが始まり

最終的に 三塁ベース上にランナーが二人いるようになり

キャッチャーが二人ともタッチ 

片方のランナーがベースを離れたのであわてて三塁コーチャーが

選手をつかんで三塁ベースに戻す

さてこの場面 なぜ誤審であるか説明できるでしょうか??


野球とは試合前に整列した時点でお互いすべてのルールを知っているという条件で


始まります


つまり「そんなの習ってないよ」が通用しません


なのでルールを知らないと損をするのです


このケースだとまず

①ランナーが二人ベース上にいた場合、どちらが優先??

②ベースコーチはランナーに触れて良い??

を知っていないといけません


①ランナーが二人ベース上にいた場合、どちらが優先??


このケースだと三塁ランナーですよね


野球は前にいるランナーが占有権があるので


ベース上に2人いた場合、三塁ランナーの方が占有権があるので


2人タッチされても三塁ランナーはアウトではなく、二塁ランナーがアウトになります


なので三塁ランナーはベースから離れてはいけません


なのにルールを理解していない三塁ランナーは離れてしまいます


そこで今回は三塁コーチャーがとっさに気付き三塁ランナーを無理やり腕を使って戻しています


ここで問題です 三塁コーチャーはランナーに触れてはいけないのか??


皆さんどうですか?知っていますか?


正解は触れても良いけど、補助をしてはいけない


つまり不可抗力でランナーとコーチャーが当たってしまってもそれはOK


しかし、今回みたいに明らかな意図があって補助をしている場合はアウトです


この二つのルールを知って入れば、審判に抗議する事が出来ますし、判定が覆るかもしれません


しかし、知らなければ ルールを守っていない人達が、有利になります


ルールを知っている人が得をし、ルールを知らない人は損する


それが野球です

 

2.戦術の理解しないと試合で使いづらい

 

チームによって色々な戦術があると思いますが


基本的な戦術というのはあまり変わらないと思います


例えばランナー1.3塁での攻め方


ここでよくあるのが 1塁ランナーを動かして3塁ランナーを本塁に返す戦術があります


ここで問題です 1塁ランナーを動かす場合のバリエーションはどんなのがあるでしょうか??


よくあるのは、ピッチャーが投げて1塁ランナーが盗塁するパターンです


よくあるという事は相手も練習の中などで想定して練習していますよね


果たして想定された戦術をして相手は慌てるのでしょうか??


基本は大事なので 盗塁する事は間違いではないですが


相手のレベルが低ければ恐らく毎回同じ事をしても得点できると思いますが


レベルが上がると得点出来なくなってきます


そこで大事なのが選手自身の戦術理解度です


戦術理解度があれば、応用する力が出てきます


例えば 1.3塁のケースなら リレードスチールでスタートして


相手が想定しない動きをすると相手はミスをする可能性が上がります


戦国時代なら、織田信長が今川義元に勝った桶狭間の戦いは正に戦術での勝利です


戦術の理解度が上がれば上がるほど、指導陣としてはとても野球を知っていて試合で使いたい選手になるんです


なので今の内から戦術の理解度を高めておく必要があるのです

 

3.評価方法の理解があれば何を改善すれば良いかが分かる

 

打者を評価する時は大体、打率を見ますよね


しかし最近は打率じゃなくてOPSという数値で打者を評価する事が多くなりました


OPSて知っていますか??


OPSはOn-base plus sluggingの略です


計算方法としては出塁率と長打率を足し合わせた値です


この数値は強打者を評価するにはとても優れた数値です


OPSが1.000あれば、かなり優秀


OPSが.800あれば一流だと言われているので高校野球でも一つの目安になると思います


OPSがどう評価されているかを知っていれば


出塁率が悪いのか?それとも長打率が悪いのか?をデータから見て


どちらを改善すれば良いかが見えてきて、自分で改善する為の練習計画が立てやすいと思います


OPSは強打者の数値ですが、そのほかに奪進塁率(ランナーに出てどれだけ次の塁に進めるかを評価)、与進塁率(ランナーをどれだけ進める能力があるか)等


他の数値と合わせて更に自分を客観的に評価する事がとても大事です


この様に様々な評価方法を知っている事で現在の自分の客観的な評価ができ

その評価から、次どうすれば良いのかを計画できるので


ぜひ今の内から打者 投手 走塁 守備の評価方法と目標値を知っておきましょう


 

以上のような内容から野球の基本的な考え方を知っていた方が良い理由になります


なぜこんな当たり前の話をするかというと


高校野球のトレーナーをしている時に、あまりにも野球の基本的な考え方を知らない選手が多すぎたからです。打つ・投げる・走る だけが野球ではありません。

しかし残念ながら現状ではその部分しか教えてもらっていない選手が大半です


逆に言えば、野球の基本的な考え方を知っていれば高校野球に入った時に、かなりのアドバンテージがあります。


指導者に「このケースはどんな事が考えられる?」と言われたら


とっさに応えれるようにしっかり野球の基本的な考え方をアップデートしましょう


毎週火曜日18時からのの中学三年生対象の中三スクールでは


トレーニングだけではなく、野球のルールや戦術に対しても指導を行っていますので


ぜひご興味がある方はお問い合わせください


お問い合わせ

電話番号

0849431570

メール



次回は7.投球動作の基本です


お楽しみに!!


bottom of page